2020年7月29日水曜日

陸上自衛隊 師団

陸上自衛隊師団というと、以前の旧日本軍の歩兵の編成とは少し違っています。昔なら、師団の下には2個旅団があり、旅団の下には2個連隊がありました。

もちろん連隊の下に3個大隊、大隊の下には4個中隊…と部隊の集合体となっています。それに師団直轄で騎兵や砲兵がいて、工兵などの特科や病院、給水部隊が付属。それに輜重(しちょう)など輸送をするサービス部隊がいました。

これにより師団は支援を受けないで、自己完結の作戦ができる単独の戦略単位とされていました。







現在の陸上自衛隊では、師団はこれとは少し違ったものとなっています。身軽に動けるよう旅団の規模に、師団の場合のあれこれを付けて旅団として運用しています。

旅団単独では2個歩兵連隊だけですが、単独行動する際には砲兵や工兵などが付いて活動。これは師団から付けてもらう「支隊」です。この支隊長は旅団長が兼任。

こういったことから名前こそ旅団ですが、実際は旅団規模の師団となっています。この旅団は、規模は3000人から6000人近くまでバラバラ。編成上では師団は甲乙の2種類ですが、旅団と変わらない人員の師団もあります。

単独でも日本を守ってほしい、陸上自衛隊師団ですね。








2020年7月25日土曜日

陸上自衛隊 あるある

陸上自衛隊でのあるあるも話題の尽きないものの一つです。ここではそんな陸上自衛隊あるあるを見てみましょう。

職務中は基本的に終始団体行動。もちろんプライバシー的なものはありません。これに慣れているので陸上自衛隊員は、どこに宿泊しても余裕で熟睡できます。めったに行かないゲストハウスの雑魚寝でも大丈夫。

銭湯などにいって、腕時計をしたまま入浴してしまうことがあります。常に時間を気にして自衛官ならでは。ちなみに米軍がやるように、全部隊員に共通で腕時計が支給されることはないそうです。







ほかにも休日にソロキャンプに出かけたりというあるある。始終団体行動をしているので、たまには孤独を感じたい見たいです。このソロキャンプでは、陸上自衛隊員のの技術が役に立つとも。

ちょっとしたことですが、一般の人がやる敬礼が微妙に違っているのでモヤモヤするというのがあります。もともと敬礼は武器を使用する右手を上げることで、相手に敵意がないことを示すもの。左利きだからと言って左手でやると、無茶苦茶失礼になります。

炊事や掃除をはじめ、洗濯やアイロンがけなど、すべて自分でやらなければなりません。なので、もはや「執事レベル」でこなせる、そんなあるあるもあります。

良い旦那さんになりそうですね。







2020年7月21日火曜日

陸上自衛隊 音楽隊

陸上自衛隊音楽隊の中でも、日本最高峰ともされているのが「陸上自衛隊中央音楽隊」。
設立以来70年近く、日本を代表する吹奏楽団としての歴史を積み重ねてています。

防衛大臣直轄の音楽隊となっており、国賓や公賓の歓迎行事での演奏はもはや定番となっています。そのほかの国家的行事にも外せない存在で、首都圏で開催の定期演奏会や室内楽演奏会にも参加。

毎年、日本武道館で開催される「自衛隊音楽まつり」や、「陸海空自衛隊合同コンサート」などでも中心的な役割です。








海外での活動も活発で、米国の陸軍軍楽隊海兵隊軍楽隊とも共演。各国で開催される国際軍楽祭にも参加しています。

2015年からは、「パプアニューギニア国防軍軍楽隊」の育成支援をするなど、音楽を通じた国際交流にも貢献。その幅を広げています。

一般に自衛隊の音楽隊は、外国では軍隊における軍楽隊に相当。主な任務は、隊員の士気高揚のための演奏。

陸上自衛隊には各方面隊に5隊あり、さらに師団や旅団の音楽隊が15隊編成されています。なぜ陸上自衛隊だけこんなに多いのかと言えば、陸上自衛隊は海自や空自と比べ人数が多く、士気を上げる人数も多いからという理由。

確かにあの演奏を聴くと、血沸き肉踊りますね。







2020年7月17日金曜日

陸上自衛隊 ニュース

陸上自衛隊ニュースを見てみると、興味深いものがいくつも出てきます。そんな陸上自衛隊ニュースのなかから紹介します。

こちらは自衛隊資材運搬車秘密という記事。1990年に調達が開始されて以来、約30年にわたって使われている陸上自衛隊装備の話です。

戦闘はもちろん災害派遣でも威力を発揮しているのが支援車両。水害が発生した後の、がれきや土砂の撤去作業にも力を発揮使われています。

被災地の入っていきにくい場所など、活躍するのはそのキャタピラ。使用しやすいサイズと汎用性を併せ持った、陸自車両の力の元です。








被災地では水が引いた後の処理でよく見る車両で、トラックのようでもありコンバインのようでもある不思議なタイプの車です。

これはがれき除去にも、よく用いられる資材運搬車荷台は軽トラックのようになっていながら、足回りはブルドーザーやパワーショベルなどと同じキャタピラ式となっています。

この可愛らしく見える資材運搬車のポイントはその小ささ。大型トラックの荷台に乗せられるサイズとなっていて、いつでも運ぶことが可能。

しかも油圧ショベルなどが入れない狭い場所でも活動でき、市街地や山間地での災害派遣には大変有効な車両です。

お世話になることも多い今日この頃ですね。








2020年7月14日火曜日

陸上自衛隊 演習場

陸上自衛隊演習場ですが、主に民家などがほとんどない山間部に設けられています。これは比較的小さな規模の演習場で、実弾射撃はほとんど行われていません。

対戦車ミサイル迫撃砲、榴弾砲などの射撃が行なわれる広大な敷地の演習場は主に北海道に集中しています。

陸上自衛隊演習場の大半は国有地となっていますが、民有地を国が貸借という形のところもあります。

また自衛隊の演習場となる以前から、地域の住民が生活に必要なや野草をはじめ、薬草やきのこなどを採取していたことで、元々の地域住民は入ることを認められているところも。

陸上自衛隊演習場は施設とはいえ、実際のところはただっ広い原野というイメージです。







もともとの経緯に加え、駐屯地と違い防護をしなければならない武器弾薬などもありません。そういったことで演習場は外周フェンスすらなく、入口ゲートしかないところが多いのです。

しかも、そのゲートも立入禁止の看板と、車両止めがある程度で、入ろうと思えば誰でも入れてしまいます。
そのため口さがない人は、現代日本に残された最後の秘境とまで呼んでいる始末。

陸上自衛隊の施設は、この演習場駐屯地です。

陸自は有事の際、移動した先々が作戦行動拠点となります。平時には一時的駐在という意味で駐屯地(station)という言葉になっています。

艦艇と航空機は常設的な施設が必要なので、海上と航空自衛隊は基地と呼ばれます。

演習場付近に行ったときは気を付けたいところ。





2020年7月12日日曜日